2012年5月22日火曜日

読書: 激安なのに丸儲けできる価格のカラクリ



この手の本は表面的な内容や含蓄のない文章によりライトに構成されている書籍が多いなか、筆者が某メーカーの調達部門での経験や勉強会を通じて習得した経験、知識、分析が盛りだくさんだ。

教科書的な経済学や会計学等の書籍を読んだ後にこの本を読むと、原理原則が実社会でどのように利活用されそれぞれの業界が奮闘しているのか深い理解をえながら楽しむことができる。

特に覚えておきたいポイントは:
  • 価格交渉の時にまず押さえるべき点は、相手の限界利益を知ること
  • サンクコスト(埋没原価):これからの出費なら気おつけることができるけど、もう出費しちゃってどうしょうもないコストのこと 
  •  電化製品の機能が肥大化する理由は、何かの機能がないことによって「選別されない」という状況を免れるため
  • 勝負は勝率が同じであれば資本の量によって勝敗が決定する=>だから近くに大手が出店すると家族経営が立ち行かなくなる
  • 人間は誤解する生き物。根拠なく「いつか自分に逆転劇が起こるはずだ」という誤解(運命についての誤解)がある 
  •  原価主義 v.s. 非原価主義
がんばれ商人!もっと賢く生き抜こう消費者!!!
家電量販店のポイントは貯めずに、使う機会があったら使うのが賢い消費者とのこと。理由は当座預金と同じでポイントに利息はつかないから。

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